Oさん・Mさん
卒業生の声 vol4.「習い事」の枠を超えて、子どもたちの「居場所」に―「遊びの余地」から広がる、ロボットプログラミング教室で育む思考力と未来を選び取る力
そう語るのは、高校の特進コースで学ぶOさんと、高専で都市工学を専攻するMさん。 ロボットプログラミング教室「プログラボ」での「のびのびとした試行錯誤」を経て、それぞれ異なる専門分野へと進んだお二人。ロボットを離れても活きる「思考の引き出し」と、お二人が今だからこそ感じる、子どもを支える温かい「居場所」の価値に迫ります。
— まずは、現在学校で学んでいる専攻と、その進路を選んだ理由について教えてください。
Oさん
高校の特進コースに所属しています。中高一貫校に通っていたのでそのまま進学した形ですが、中学3年生の時にこのコースに進み、そのまま現在の専攻を選びました。
Mさん
私は高専の2年生で、都市システム工学科に所属しています。100年単位の長い時間軸で捉える「街づくり」について主に学んでいます。入学前に先生とお話しする機会があり、自分の将来が一番よく見えて、今の学校・学科で学ぶ自分を想像できたことが、この学科を選んだ大きな理由です。
— 学校の勉強以外で、今、特に関心を持っていることや力を入れていることはありますか?
Oさん
最近のAI技術の発展にすごく関心を持っています。学校の英語の授業でプレゼンをする機会があるのですが、そこでもAIについて調べて発表したりしています。あとは部活動ですね。ラグビー部に所属していて、バックスのポジションで日々練習に励み、試合にも出場しています。
Mさん
私は、学校で行う生徒会活動で、今年から体育局の副局長という役職を任されるようになりました。他には音楽部でのバンド活動、テニス部などでも活動しています。また、最近は「人という存在や、人間関係」そのものに強い関心を持っていて、日々の中で関わり方などをよく考えています。
「これやりなさい」と一方的に言われない自由――自分でアイデアを出し、やってみて、ダメなら変えるおもしろさ
— 小学校5年生から中学生まで通っていたプログラボですが、一番印象に残っている思い出を教えてください。
Oさん
プログラミングの基本となる動きをいくつか覚えて、それらを組み合わせて自分たちでロボットを動かした経験は、今でも鮮明に思い出せます。どちらかというとロボット開発よりも、競技のほうが印象に残っています。
Mさん
3人グループで参加した大会です。練習まではうまくいっていたけれど、本番の環境で間違えてしまって。グループ内で言い合いをしながらもやり遂げたことで、失敗の重要性というか、失敗からも学べるということを深く知りました。
— 途中でやめずに、長く通い続けられた理由はどこにあると思いますか?
Oさん
プログラボって、ロボットやプログラミングのアイデアを出して自分たちで作ったり、考えたりして行動できるんです。プログラボの先生に「これやりなさい」と一方的に言われてやるのではなくて、自分で考えてやってみて、「あ、なんか違うな」と思ったら自由に変えられる。そういうおもしろさがあったから、続けられたのかなと思います。
Mさん
私も同じような理由なんですけれども、毎回の授業や課題、それに大会などで、毎回「遊びの幅」というか、自分の試行錯誤が生まれる場面がありました。だからこそ、自分一人や仲間と一緒に考えて試したりすることができて、その点が長く続けられた理由になったのかなと思います。
— 逆に、思い通りにいかなかったことや、それを解決したようなエピソードはありますか? うまくいったことと、いかなかったこと、どちらが印象に残っていますか?
Oさん
やっぱり、うまくいかなかったことのほうが印象に残っていますね。
— 特に覚えているものはありますか?
Oさん
だいたいいつもなんですけど、ライントレースとか、回転数で動かしたりするときの微調整に結構時間をかけていました。ロボットってすごく繊細なので、そういう細かいところに力を入れて取り組んでいた感じです。
— 微調整を繰り返していると途中で心が折れそうになることもあると思いますが、うまくいったときは嬉しかったですか?
Oさん
そうですね。達成感がありました。
— Mさんは、うまくいったことといかなかったこと、どちらのほうが印象に残っていますか?
Mさん
私はうまくいったことで、印象に残っていることが一つあります。コロナウイルスの影響で外部のロボットコンテストが中止になり、その年は教室内で大会を行いました。その大会で、良い賞、良い順位を取れたことがすごく印象に残っています。
— どんな工夫をしたのでしょうか?
Mさん
それまでに同じプログラボの仲間といろいろな案を出し合いました。「あの人はああいうやり方だから、僕のやり方だと違うやり方をしないとあの人には勝てないな」などと考えながらやれたのがすごく楽しくて、良い思い出になっています。
難しくなる数学も、課題へのアプローチも。――ロボットを離れても活きる「論理的思考」と「得意な方法で進む力」
— プログラボを卒業してから3年ほど経ちますが、今振り返って「ここでやったことが今に活きているな」と思うことはありますか?
Oさん
ロボットプログラミングをやっていくうちに、何回も失敗して、でももう一回調整して、何かを変えてもう一回やってみる……そういう試行錯誤をするときの、ロボットやプログラミングに対する集中力や分析力みたいなところを、結構身につけられたなと実感しています。
— それは、今の勉強などにも繋がっているなと感じる瞬間はありますか?
Oさん
結構ありますね。例えば数学です。だんだん難しくなっていきますが、問題を読んで「こういうことを使えばこういけるんだ」と考えるような思考力は、当時の経験が使えているのかなと思います。
— 数学は分析も必要ですし、解くときに集中力が求められますよね。Mさんはどうでしょうか。教室での経験で、今に繋がっていると思うことはありますか?
Mさん
まず一つは、自分の思考をのびのびと試せたことです。その上で失敗して、より「あ、こうなるとこういう結果になってしまうんだ」ということを学べたのも大きかったです。 何よりも、プログラボは学校の授業のように決められたことばかりではありません。自分の関わる範囲が広いので、自分の得意なやり方というか、得意な場所に勝負を持っていくことがやりやすかった。その「自分の得意な場所に持っていく」ということができたのが、ここで学べた一番大きいことだと思います。
— 「自分の得意な場所に勝負を持っていく」というのは面白いですね。決められた正解をなぞるのではないからこそ、自分で振り返り、色々なアプローチを思いつけるような、引き出しの幅が広がった感覚でしょうか。
Mさん
そうですね。「これしかない」と思い込むのではなく、「こっちの方法もあるかも、あっちの方法もあるかも」と、常に自分でアプローチを選べるようになっていると感じています。
次の世代へのメッセージ。――自分から挑戦する大切さと、プログラボという「居場所」
— 今の学校での生活も後半に入ってきましたが、お二人のこれからの進路や、将来進みたい方向について教えてください。
Oさん
そうですね。大学は工学部や理学部など理系の方面に、現状では行きたいなと思っています。
— Mさんはいかがですか?
Mさん
僕は、将来の進路については正直なところまだ決まっていません。専門が都市システムなので就職も考えられますし、大学へ編入するか、あるいは大学でまた違う学問に転科のようなことをする選択肢もあります。
将来の選択肢がすごく幅広いからこそ、ここで学んだ「見方を変えたりする力」を活かしながら、自分に一番合った選択ができるように、日々いろいろなものを吸収しているところです。
— ありがとうございます。それでは最後に、今プログラボに通っている小学生の生徒さんや、その保護者の方々に向けて、何かメッセージをいただけますか?
Oさん
プログラミングでも何でもそうだと思うんですけど、最初は失敗することが多いと思います。でも、失敗して自分でもう一回やり直すことで、どんどん自分の能力を高めていけるはずです。他の人から「これやりなさい」と言われるのを待つよりも、自分から動いて、自分から挑戦していくことが大事だと思います。
— 失敗を恐れずに自分から動くことですね。Mさんはいかがでしょうか。
Mさん
私は、小学生の保護者の方に向けてお伝えしたいことがあります。プログラボをただの「習い事」としてだけで見るのではなく、一つの「居場所」という面を見てほしいなと思います。
ここで一緒に課題解決をしたり、大会に行ったりしている仲間たちや先生。その関係や場そのものが、子どもにとっての心の拠り所や、新たな経験の場になったりします。ですので、単に何かを習う場所というだけでなく、子どもたちにとって大切な「一つの場所」として、生活の一部として温かく見ていただけたら嬉しいです。
これからの時代に必要な「生き抜く力」を育むために
失敗や「うまくいかないこと」に何度も直面したとき、仲間と協力して試行錯誤を繰り返し、自分だけの解決策を導き出す経験がその後の進路にも良い影響があると、卒業生たちは教えてくれました。
ロボットプログラミング教室「プログラボ」では、単なる技術習得の枠を超え、子どもたちが仲間や先生と共にのびのびと学び、失敗を恐れずに挑戦できる「温かい居場所」をこれからも作り続けていきます。