卒業生の声 vol3.「仲間と困難を乗り越える経験が『自律して進む力』へ」

Sさん・Fさん・Kさん
卒業生の声 vol3.「仲間と困難を乗り越える経験が『自律して進む力』へ」

「仲間と一緒に何かをやる楽しさや、達成できた時の達成感は、1人では味わえない大きさがある」——。

そう語るのは、プログラボを卒業し、現在はそれぞれ大学や専門学校で建築、デザイン、アプリ開発という異なる専門分野へ進んで未来を描いている、Sさん、Fさん、Kさんの3人。

ロボットコンテストという共通の挑戦を通じて、強い絆で結ばれた3人の対談が実現。数々の困難や悔しさを共有してきたからこそ得られた一生モノの経験と、プログラボの自由な環境の中で自然と育まれた「自律して未来を切り拓く力」の本質に迫ります。

 建築、デザイン、アプリ開発――プログラボから広がったそれぞれの進路

インタビュアー

— まず、今の所属や学んでいること、その進路に決めた理由を教えてください。

Sさん

Sさん

私は建築学科に進んで、その中でも「計画系」と呼ばれる都市計画や意匠設計を専攻しています。建築に進学しようと思った理由は、昔から物作りが好きで、抽象的な考えを形にすることにすごく面白さを感じていたからです。多分そういうところには、プログラボで学んだことや経験したことも、少しは関わっているのかなと思っています。

Fさん

Fさん

美術系の大学でデザインを専攻しています。あまりプログラミングとは関係ないかなという感じですが、強いて言うなら、「パソコンを扱う」という点では共通していますね。

Kさん

Kさん

僕は今、専門学校でアプリ開発を学ぶ学科に所属しています。プログラミングをしていたいなという気持ちがありましたし、これまでプログラボや高校で学んできたこともあったので、より実践的な学びをしたいと思い、この道を選びました。

インタビュアー

— プログラボでの経験が、今の学生生活に活きていると感じる場面はありますか?

Sさん

Sさん

建築でも、論理的に考えたり、試行錯誤を繰り返したりする姿勢は、分野が違っていても活きていると思っています。あとは、大学の周りには機械にあまり強くない人も多くて。一歩外に出てみると、デジタルツールに慣れ親しんできたことが、意外と自分のスキルになっていて、強みになっていたんだなと感じる場面が多いです。

Fさん

Fさん

美術系ってグループ制作が多いんですけど、そういう道に進む人って、けっこう自分から話すのが得意ではない人も多いんです。その中で、私は大会に出ていた経験もあって、みんなをまとめやすくなっているなという印象があります。

Kさん

Kさん

専門学校でコードを書くとき、EV3(※レゴ社のプログラミング教材)のビジュアルプログラミングで学んだ「流れ」を作っていく考え方が頭に入っているので、結構スラスラ書けるようになっています。思い描いたものを形にするという経験は、今のアプリ開発にもそのままつながっていますね。

 「上手くいかないことしかなかった」――大会で身についた困難を乗り越える力

インタビュアー

— 教室での活動で、特に強く覚えている思い出はありますか?

全員

全員

WRO®(ロボットコンテスト)ですね(笑)。

Sさん

Sさん

私は高3の時の全国大会が一番印象に残っています。中2の時に同じメンバーで出て、あともう少しで全国に行けるというところで負けてしまったんです。その悔しさを、ずっと根底で引きずっていて。それが報われた瞬間だったので。

Kさん

Kさん

僕も一番頑張ったし、一番いい結果が残せたので印象に残っています。実戦の時は上手くいかないことしかなかったです(笑)。ロボットをなんぼ動かしても全然物を掴めなかったり、思ったところに行かなかったり。そこはすごくモヤモヤしたなというのは覚えています。

インタビュアー

— そのモヤモヤは、どうやって解決したのでしょうか?

Kさん

Kさん

もう数をこなして、行けるまでやるという感じですね。微調整を繰り返して、上手くいったら「よっしゃ」という感じで。

Sさん

Sさん

私も、ずっと地道にコツコツやっていたら、いつかはきれいに成功するという感覚がありました。大会当日も、全部のミッションをやっていたら時間が足りなかったので、「ここまでできたら完成だ」という自分たちなりの目標を決めていました。それができれば満足、という気持ちで取り組んでいました。

 信頼できるチームとの出会いと、自分自身の変化

インタビュアー

— チームでの活動を通して、自分の中で変化したことはありますか?

Sさん

Sさん

私は中1の時に即席のチームで出た大会で、2回とも自分のせいで失格になってしまったことがあって。当時は話し合うような仲でも、励まし合えるような仲でもない状態だったので、チーム競技に若干の苦手意識がありました。
でも、このメンバーで組んでからは信頼があったし、チーム競技って楽しいなと思えるようになりました。「このメンバーだったら出てもいいな」と思えたのが大きかったです。

Kさん

Kさん

大会で、自分がロボットのスピードを上げたことで上手くいかなくなって、本番で0点を出してしまった時があって。

インタビュアー

— そのとき、他の二人は?

全員

「そんなこともあるよね」という感じでした。

Kさん

Kさん

チームメイトに恵まれているなと思います。ありがたいです。

Fさん

Fさん

大会本番でロボットを落として、アームが取れたこともあったよね。でも、そのときはK君が全部直してくれたり。お互いにカバーし合う関係ができていたのだと思います。

 チームだからこそ個人の限界を越えられる

インタビュアー

— プログラボで学ぶ価値は、どんなところにあると思いますか?

Sさん

Sさん

仲間と一緒に何かをやる楽しさや、達成できた時の達成感は、1人では味わえない大きさがあると思います。同じ結果だったとしても、チームでやった時の嬉しさは倍くらいあります。
1人でやると、「自分だったらこんなものだろう」と、どこかで限界を決めてしまうところがあるんです。でも、何人かで一緒に新しいことに挑戦して、みんなで何かを作り上げると、それまでの時間も一緒に思い出になる。だから、達成感がどんどん大きくなっていくのかなと思います。

 分野を越えて活きる「自律して考える力」

Kさん

Kさん

自律というか、自分で考えて、自分で動く力が育つのかなと思います。与えられた正解にたどり着いて終わりではなく、プログラボでは自分で自由に考える場があったから、そうなれたんだと思います。

Sさん

Sさん

私もそう思います。はじめは先生に言われたことをやることが多かったんですが、高学年になるにつれて、自分で考えてできたという経験が増えていきました。やっぱり、自分で考えて、たくさん試行錯誤してできた時のほうが、すごく楽しいし嬉しいなと思います。

Fさん

Fさん

私は、プログラボに通っていなかったら美術の大学に行くことはなかったかなと思います。あまり意思表示をする子ではなく、ずっと受け身だったので、周囲に流されて他のみんなと同じような学部を受験していたはずです。プログラボでチームを組んで話す機会が増えたから、自分の「こうしたい」ということも言えるようになったんだと思います。

インタビュアー

— プログラボに来て良かったと思いますか?

全員

全員

はい。良かったです!

インタビュアー

—ありがとうございました。

異なる分野でそれぞれの未来を描く、卒業生3人のリアルな言葉には、これからの時代を生きる子どもたちへのヒントがたくさん詰まっていました。

教育環境やデジタル化が加速する今、プログラミングの「技術」そのものを習得させることに目がいきがちですが、大切なのは失敗や「上手くいかないこと」に何度も直面したとき、仲間と協力して試行錯誤を繰り返し、それを乗り越える経験そのものだと、彼らは教えてくれます。

ロボットプログラミング教室「プログラボ」では、これからも、子どもたちが仲間や先生と共に学び、成長する場を作っていきます。