大阪府立大学理系女子大学院生チームIRIS(アイリス)と共同で女子生徒限定イベントを開催!
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関西の小5~中3の女子生徒12名が参加
11月23日(月・祝)に大阪府立大学理系女子大学院生チームIRIS(アイリス)のメンバーをお招きし、プログラボ千里中央校で女子生徒限定のイベントを開催しました。
現在、理系分野に進む女性が少ないことが社会的に課題だと認識されています。文部科学省の調査によると、大学における学部別女子生徒の割合は工学部だと15.4%しかありません(全学部では45.4%)。
女子の理系分野に対する将来像が描きにくいことや、幼少期において男の子に比べて女の子向けのおもちゃには工学要素が少なく馴染みがないなどさまざまな要因が考えられます。
女の子にも理系分野のたのしさや、将来像を描くきっかけとなる場を作りたいという思いから今回のイベントを開催しました。
その内容は、①IRISの専門分野に関する実験②IRISとの交流会です。
IRISのメンバーは、航空宇宙工学や海洋システム工学、応用化学など様々な分野で研究をしている大学院生たち。
その中の1名が電波に関する研究をしていますので、「コヒーラ式電波探知機」を作って、見えない電波を探知するという実験を実施しました。
「コヒーラ」とは、「接触する」という意味です。アルミカップに静電気を溜めて放電することでLEDの両端の、アルミ箔とボタン電池が電気的に接触し導通状態になり、手を触れていないのにLEDを点灯させることができます。
IRISのメンバーのレクチャーを受けながらアルミカップを制作し、LEDも用意して実験を始める準備ができました。
塩ビパイプで摩擦し、発生させた静電気を、慎重にアルミカップに溜めていきます。
プラカップを被せたLEDに静電気の溜まったアルミカップとフォークを近づけ接触させるとLEDが点灯、会場には思わず「おお~!」という声があがりました。
手を触れていないのに、LEDが点灯したのには、「静電気」、「動電機」、「電磁波」というキーワードがあり、IRISの皆さんが実験の仕組みについて丁寧に説明してくれました。
続きは、中学の理科の授業で勉強とのこと。今から楽しみですね!
実験のあとはIRISとの交流会を行いました。
まずはIRISのメンバーが、普段どんな研究をしているのか、学生生活について話をしてくれました。
自分の興味のあることを研究したり、やりたいことをやったり…。IRISのメンバーのキラキラした様子にプログラボの女子生徒たちは憧れを感じたようです。
「理系・文系ってなに?」「学校生活でやっておけばよかったことってある?」など、生徒たちはIRISのメンバーにたくさん質問していました。
普段関わる機会の少ない大学院生との交流を通して、生徒たちの興味関心の幅が広がる場となりました。