子どもの「つくりたい」を広げる、レゴブロックの買い足し方

子どもの「つくりたい」を広げる、レゴブロックの買い足し方

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レゴブロックで遊び続けていると、「次はパーツを買い足すべき?」「キットを買うなら何を選べばいい?」と迷いますよね。欲しいパーツを一つずつ探して購入する「沼」な方法もありますが、キットで買い足すなら、私はレゴ クリエイター3in1シリーズをおすすめします。

理由は、好きな色やテーマから選びやすく、まとまったパーツを増やせて、1つのキットだけでも何度もつくり直して遊べるからです。今回は、クリエイター3in1シリーズをおすすめする理由を紹介します。

パーツを買い足す前に・・・

レゴブロックを買い足すとき、「たくさんあれば、もっといろいろつくれるはず」と考えるのは自然なことです。実際、パーツが増えれば表現の幅はぐっと広がります。

ただし、最初から量だけを増やせばよいかというと、そうとも言い切れません。パーツが多すぎると、何をつくるか決められなかったり、探すだけで時間が過ぎてしまったりすることもあります。重度のレゴ好き(沼にはまった大人ビルダー)になると、部屋のどこにパーツがあるか探すのが面倒なので、買った方がはやい!ということもあるあるです(笑)

買い足す前には、子どもが何をつくりたがっているかを知っておきましょう。乗り物が好きなのか、動物が好きなのか。メカやロボットが好きなのか、映画やゲームがテーマになったキットを集めているのか。それによって、次に選ぶキットは変わります。

そのうえで、「一箱の中で何度も遊べる」という点から、買い足しにはクリエイター3in1が向いています。

また、キットで買うことによって、今まで知らなかった使ったことのないパーツが手に入ったり、後から意外なパーツが役に立ったりすることもあります。

最初の買い足しにクリエイター3in1をおすすめする理由

レゴ クリエイター3in1は、同じ1セットのパーツで、3種類のモデルを組み立てたり組み替えたりできるシリーズです。公式サイトでも、どうぶつ、乗り物、建物など幅広いテーマが紹介されています。 レゴ クリエイター3in1 公式ページ

「3種類つくれる」という分かりやすさも魅力ですが、私がより大切だと思うのは、限られたパーツの中で試行錯誤をする経験ができることです。

たくさんのパーツであれこれ考える時間も楽しいものです。でも、一箱の中で工夫するからこそ、「このパーツは何に使えそう?」「この色しかないなら、どんな形にしよう?」という制限の中での工夫が生まれます。

好きな色やテーマから選べる

クリエイター3in1には、どうぶつ、乗り物、建物、宇宙など、さまざまなテーマがあります。子どもが今夢中になっているものを入口に選べるので、「せっかく買ったのに、一度組み立てておしまい」ということが起きにくくなります。

色で選ぶのも一つの方法です。たとえば、よくつくる作品に青や白、赤など決まった色が必要なら、その色が多く入ったセットを探してみます。子どもとパッケージを見ながら「この色、何につかえそう?」「レアパーツが入ってる!」と話して決めるのも楽しい時間になりますね。

ちなみに私は、メカやロボットの作品をつくることが多いため、白やグレーのパーツがたくさん入ったセットを中心に選んでいます。そういったセットにもたまに入っている普段使わない色のパーツは、作品の差し色に使ったりもできるため重宝します。

ある程度そろったパーツを、一度に増やせる

パーツを単品で探して買う方法は、つくりたいものがはっきりしているときにはとても便利です。一方、まだ「何をつくるか決めきっていない」段階では、どのパーツを選べばよいか悩みます。そもそもパーツの種類が多すぎて、単品買いにもある程度のスキルが必要です。

クリエイター3in1なら、一つのモデルをつくるために考えられたパーツの組み合わせが、ひと箱にまとまっています。汎用パーツだけでなく、形に変化をつけるパーツや、作品のテーマに合った小物パーツも入っています。

説明書どおりに一度つくってみると、「このパーツはこんな使い方ができるのか」が分かります。その後で別のモデルへ組み替えたり、自分の作品に使ったりすると、パーツがただ増えるだけでなく、使い方の引き出しも少しずつ増えていきます。

予算に合わせて選びやすい

パーツでもキットでも、購入には予算も考慮が必要です。むしろ大人目線ではここがポイントになりますね。クリエイター3in1には比較的手に取りやすいものから、大きな作品づくりを楽しめるものまで、価格帯の幅があります。

初めての買い足しなら、まずは無理のない範囲で一箱選び、その箱でどれだけ遊ぶかを見てみるのがおすすめです。「完成したから終わり」ではなく、何度も組み替えたり、ほかの手持ちパーツと混ぜたりしているなら、その子に合った買い足し方が見えてきます。

誕生日やクリスマスに大きなセットを選ぶ楽しさもありますが、普段の遊びで少しずつ増やすなら、価格だけでなく「何度も手に取る箱になりそうか」を考えたいところです。

パーツ単価だけでは決められない「使えるパーツ」が入っている

レゴブロックをよく知るようになると、つい「1ピースあたりいくらか」が気になってきます。私や周りのビルダーの皆さんが考えている基準は、だいたい1ピース10円です。単純にたくさんのパーツが入っていればお得に感じることもあります。

でも、家庭で遊ぶためのキット選びでは、パーツ数だけで決めないほうがよいと思います。子どもが繰り返し使いたくなる色や形のパーツが入っているか、説明書どおりにつくった後も別の作品に使えそうか。この「使いやすさ」まで含めて考えることが大切です。

クリエイター3in1は、最初から複数のモデルへ組み替えることを前提にしています。だからこそ、一つの完成形だけでは終わらないパーツの組み合わせを手元に残せます。私は、単にパーツ数を増やすよりも、子どもが何度も取り出して使うパーツが増えるほうが、次の作品づくりにつながると考えています。(とか言いながらも大人ビルダーは、セールになっていたらついつい買って積みレゴにしてしまいがち・・・)

あと、これは単純に個人的なぼやきですが、最近のパーツは全体的に細かいパーツが多くて、汎用性に欠けるパーツも多くなっています。そのためキット選びも、どんなパーツが入っているか良く見るようにしています。

具体例:「ネコ(31163)」で、ひと箱を遊び切る

2026年時点で選ぶなら、私は レゴ クリエイター3in1 ネコ(31163) をおすすめします。8歳以上向け、407ピースのセットで、ネコ、イヌ、ハトの3種類を組み替えて楽しめます。※3種類のモデルを同時にはつくれません。3箱買えばできますが(笑)

一度ネコを完成させたら、次は説明書どおりにイヌへ組み替える。その次はハトをつくる。ここまでは、セットに用意された遊び方です。

そのあと三つのモデルをつくり終えたら、説明書を閉じて、「この箱のパーツだけで、別の動物をつくれるかな?」と挑戦してみることです。

使える色や形は限られています。だから、思いどおりの色がないかもしれません。耳にしたいパーツが足りないかもしれません。それでも、あるものを見ながら「このパーツなら羽になるかも」「しっぽは細いブロックで表現できるかな」と考える。その時間にこそ、つくる力が育っていきます。

まずは一箱を遊び切ってみるだけでも、手持ちのパーツを見る目が変わってくるはずです。

プログラボの先生たちの組み替え作品

以前、プログラボの先生たちにも、クリエイターキットを使った組み替えに挑戦してもらいました。

今回はパーツを買い集めるのではなく、純粋に組み替えへ挑戦する企画です。そこで選んだキットは、レゴ クリエイター3in1 お花だいすき ちびっこハムちゃん(31376) です。

小さいながらもいろいろなパーツが入っているので、組み替えの工夫が出やすいキットです。

同じひと箱のパーツから、先生たちが生み出した作品はこちらです。

特にお題は出していませんが、それぞれまったく違う作品になっていますね。色から発想した作品が多いように見えます。たまには大人もこんなことにチャレンジしてみると、良い頭の体操になるのではないでしょうか。

ロボットプログラミングとのつながり

この記事を通じてお伝えしたいのは、パーツをたくさん持っていること自体が、レゴブロックを上手につくることにつながるわけではない、ということです。もちろん、パーツが増えれば表現の幅は広がります。でも大切なのは、手元にあるパーツを見て、「これは何に使えそうか」「どう組み合わせれば形になるか」を考え、何度も試してみることだと思います。

プログラボのロボットプログラミングでも、決められた一つのキットに入っているモーター、センサー、ブロックを使って、さまざまなロボットをつくります。課題に合わせて形を考え、実際に動かしてみて、思ったとおりに動かなければ組み直す。この「つくる・試す・直す」という繰り返しは、クリエイターキットのひと箱で組み替え作品に挑戦する楽しさと共通しています。

レゴブロックで遊ぶ中で身につけた、「今あるものを使って工夫する」感覚は、ロボットプログラミングに進んだときにも大切な土台になります。つくったものを今度は動かしてみたい、もっと思いどおりに動かしたい。そんな気持ちが生まれたときには、ロボットプログラミングという次の挑戦も、きっと楽しめるはずです。

この記事を書いた人

筆者:Waka
長年にわたりレゴブロック作品を制作・発表し、国内の展示会やイベント企画にも多数関わってきました。
現在はロボットプログラミング教室「プログラボ」で、カリキュラムの開発と指導に携わっています。

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